セミナーには講師として、2名の方をお招きしご講演頂いております。
はじめに、東京都墨田区に会社(工場)を持つ「深中メッキ工業株式会社」の代表取締役、深田稔さんです。深中メッキ工業はメッキを主体に世界シェア100%の製品や、50%を超える製品をてがける他、F-1エンジンの精密部品や電子部品、医療機器部品等、幅広く表面処理を行っている会社です。また、墨田区の中小企業を牽引する企業の1つとして注目されており、2013年12月には安倍首相が工場を視察に訪れています。
講演では、深田さんが会社を引き継いだ経緯や、倒れかけた会社を立てなおすまでに至った波乱万丈なお話もありました。そんな中で培われてきた人とのつながりや助け合いの精神が、現在の経営理念にも大きく影響されたそうです。若い従業員への通学支援や、技術開発支援を行うことで、最先端の技術を持つ会社へと大きく展望していきました。また東日本大震災後には、復興手当を毎月支給するなどの支援もされています。
続いては、気仙沼にふかひれの加工工場を持つ「株式会社中華・高橋」代表取締役社長、髙橋滉さんです。
「中華・高橋」は創業以来の主力商品であるふかひれを中心に、ふか皮、ふか肉、ふか骨など、他社では加工の難しい部位までも商品化し、長年伝承してきた加工法と、そのノウハウをベースにした高度な技術によって、高品質で多彩な商品を生産しています。
講演では、マグロはえ縄船やカツオ船とサメ漁についての関係性やサメ漁には鮮度が命である点、サメ肉も利用価値が高い点、特に気仙沼に揚がるサメ漁は資源面でも管理・配慮がなされているなど、様々な側面より具体的な現場のお話しや、さらには今後の展望として、ふかひれの「気仙沼ブランドを世界ブランドへ」という将来像に至るまで多岐にわたりお話しをしていただきました。
お二人にはお忙しい中、素晴らしいご講演をしていただき誠にありがとうございました。
ワンストップサービスは次年度もさらに努力邁進する所存ですので、今度ともご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。