2013年12月5日木曜日

第1回「復興未来カフェ」が行われました!



11月25日(月)に第1回「復興未来カフェ」がアエル7階の復興大学講義室にて開催されました。

今回行われたイベントは、当 復興大学ワンストップサービス仙台センターが主催で行った初の試みで、復興支援に尽力している企業人をお招きし、参集の皆さまと交流・懇談の場を通じて、復興を担っていただく未来の人材を育むことを目的に開店しています。

“カフェ”ということで、コーヒーやお茶を飲みながら企業の方々のお話を聞き、就職前の学生たちが「社会人ってなに?」「社会人ってどんな役割があるの?」「企業に入るとなにをするの?」「仕事ってなに?」などの疑問を直接伺える貴重な機会となりました。

当日は学生さんや社会人の方など、約20名ほどの参加がありました。



















第1回のゲストスピーカーとしてお招きしたのは、株式会社NTTドコモの「東北復興新生支援室」でご活躍されている馬場 勝己さんと佐々木 亮さんのお二方です。

「東北復興新生支援室」は、東日本大震災が起きた年に、被災地域の復興活動に迅速に貢献できる事業運営体制を構築するため、社長直下の部署として設立されました。



馬場 勝己さん
佐々木 亮さん


















馬場さんは宮城県で育ち、現在は東京在住です。学生時代の楽しみや活動は、自分にとって興味のあることが中心でしたが、社会人になってからは誰かのために貢献することで充足感を感じるようになったそうです。現在は“つないで人をしあわせにする”ことを軸に活躍されています。


佐々木さんは大阪出身で、現在は東北復興新生支援室で福島を担当されています。過去には阪神淡路大震災を経験され、その震災時にドコモの携帯が唯一つながりました。その際、佐々木さんのおばあさんに「亮の仕事はすごいね」と言われたことが現在の仕事の軸となっているそうです。











ドコモの活動紹介のなかでは、タブレットを使ったコミュニティの再構築や太陽光を使用した海沿いの監視カメラ設置など、モバイルを使ったソリューションの紹介がありました。
現在は同じような目的を持ったNPO団体と協力して活動しているそうです。

お年寄りにタブレットを活用してもらう取り組みでは、はじめはまったく使い方もわからなかったお年寄りも、フェイスtoフェイスで教えることにより、現在は約半数ほどの使用率になったそうです。タブレットは地元のコミュニティFMなどを聴く際に活用されているとのことです。

その他にも、被災地の間伐材でつくる木製のスマートフォンホルダーや、ツアーでのタブレット導入などの紹介もありました。
































お話のなかには、企業としての本音も聞くことができました。

支援していくなかで、企業の立場としてはボランティア的な無償の支援活動を継続していくのは難しく、将来的には社会的課題を企業の課題として取り上げ、収益を上げることによって、(その収益を)地域社会にも経済的に還元できるシステムにしていかなくてはならない、まだまだこれからだとおっしゃっていました。

また、ドコモは作業を効率化させることを得意としたIT企業です。しかし被災地で支援していくなかでは、効率化だけではどうにもならない現状があり、そこにジレンマが生まれているようです。


















参加者からは「社会人として、仕事にやりがいを感じるのはどんなときか?」「これからボランティア活動をしていくうえで、企業を利用するためには?」などのさまざまな質問にも、これまでの経験や立場を通して、丁寧に、時に笑いを交えてご回答くださいました。

















あっという間の1時間半でしたが、たいへん充実した内容となりました。
参加者の皆さまからも次回開催を望む声があり、うれしい限りです。

ゲストスピーカーとしてお越しいただいた馬場さん、佐々木さん、
そして参加してくださった皆さま、どうもありがとうございました。

第2回「復興未来カフェ」は来年2月開催を予定しています。
皆さまのご来店をお待ちしております!




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