2014年2月7日金曜日

東北工業大学×東北イノアック 産学連携講義「デザインマーケティング論」アイデア発表会



 昨年11月の記事でご紹介をさせていただきました「東北工業大学×東北イノアック産学連携講義にて、アイデア発表会が115日(水)に行われましたのでご報告いたします。

 この講義は、㈱東北イノアック様が「防災減災商品の開発」をテーマに、若者からのアイデアが欲しいと仙台センターにご相談を頂きました。
東北工業大学 クリエイティブデザイン学科の坂手勇次教授に相談しましたところ、学生を交えた産学連携講義からアイデアを提案するという形でご協力を頂きました。






 学生たちは、工場視察研修により技術や素材を学び、「被災体験の視点」でチームごとに討議を行い、個々のアイデアを週一回の全8回の講義内で展開、発表会にて自分たちのアイデアスケッチやコンセプトを記入したシートをもとにプレゼンテーションを行いました。
 避難場所での使用を想定したものとして“水なし歯磨き”や“簡易浄水器”、“ボタン付き伸縮布団”や“かまくら風マット”。日常から非常時への対応ができるものとして、“あったか安全靴下”や“災害時に使える救援ボール”、“ブランケットと同時に使えるおんぶひも”など、学生ならではの斬新なアイデアが数多く飛び出し、短時間での発表でしたが、大いに盛り上がりを見せました。

 講評では、㈱東北イノアックの代表取締役社長 松田行司 様をはじめ品質保証部長佐々木様、技術部長代理星様、()イノアックコーポレーションの渡辺様、()イノアックリビングの五十嵐様や、NPO法人未来産業創造おおさき加藤様より、「まだ粗削りながらも、社内にはないアイデアもあり今後も期待したい」旨のお話を頂きました。また、復興大学事業代表でもある東北工業大学 宮城光信 学長からも講評を頂きました。




 今回の発表会では、最優秀研究室を㈱東北イノアックの方々と東北工業大学関係者、学生らによる審査で選定し、㈱東北イノアック様から自社製品のまくらを贈呈していただきました。


 

 今回の取り組みは、復興大学としても学生参画によるプロジェクトの一つとして捉えており、今後もこのような活動を展開していきたいと考えております。
 学生たちにとっても現場実習や学外の方の意見に刺激を受け、デザインマーケティングへの理解をより深める有意義な体験になったと思います。企業側にとっても、固定概念ない学生の意見を聞くことで、新たなニーズに向けた製品開発へのきっかけを作ることができると思います。


 発表会が終了したことで一つの区切りとなりましたが、東北工業大学と㈱東北イノアック連携による、製品化・商品化まで視野に入れた継続的な活動支援を行いたいと考えております。

今後も進捗があり次第、ご報告をさせていただきます。

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